大型犬を連れた人にふと思う事

私の住んでいる近くの海岸線には眺めの良い長大な遊歩道が整備されていて、休日だけでなく早朝・夕方にかけても、多くの人が散歩やロードワークに訪れ思い思いのひとときを楽しんでいます。

 

私もダイエットやトレーニング目的で夕方をメインにこの遊歩道を利用するのですが、特に目に付くのが犬を連れた人。

 

特にレトリバーを始め大型犬を連れ優雅に散歩する人が多く、海岸線の風景と一体化して良い風情となっているものです。

 

中にはこういった大型犬を一度に2匹も引き連れている人もおり、道行く人の人気者となっているケースが多いのです。

 

私にとって見れば、体格にも優れない様に見える人があんな大型犬を複数連れて果たしてまともに散歩出来るのか?と不思議に思ったりする事もあるのですが、意外にもそのノウハウを弁えている様で、犬に引きずられている様な事もありません。

 

上手くなだめてコントロールしているのを見る度感心する訳です。

 

ある時それらの犬を触らせてもらった事があるのですが、いずれも素直な性格で暴れる事も無く、そういった性格だからこそ出来る技なのかと思った次第。実は私自身は猫派であり、外に連れ出す事も無い事から、散歩で犬をコントロールする気持ちを味わう事も無いのでしょうが、あそこまで従順なら大型犬との生活も悪くはないかな?とちょっと思ったりしたのでした。

 

犬が教えてくれたこと

 

以前、ぺぺという名前のマルチーズを飼っていました。

 

ぺぺはとても賢い犬で、人間の言葉はほとんど理解していました。

 

家族が楽しい話をしていると、ぺぺも目を輝かせてしっぽを振っていました。

 

家族が悲しい話をしていると、ぺぺも頭を下げて涙を流していました。

 

ぺぺは小さいので階段をのぼれませんでしたが、あるとき、2階で家族が喧嘩をしていると、1階にいたぺぺは、のぼれないはずの階段をのぼってきて喧嘩を止めにきました。

 

ぺぺは家族の間に入って、ワンワン吠えながら、必死で喧嘩を止めていました。

 

ぺぺが病気になってしまったのは、ぺぺが3歳の時でした。

 

腎不全になり、食事がまったくとれなくなり、どんどん弱っていきました。

 

最後には吐血を繰り返し、横になったまま動けなくなり、息も絶え絶えでとても苦しそうでした。そんなぺぺがかわいそうで、家族はみんなぺぺを囲んで泣いていました。

 

そうしたら、ぺぺは不思議そうな顔で家族を見回しました。

 

どうしてみんな泣いているの? 何がそんなに悲しいの? と言っているようでした。

 

そしてぺぺは、みんなで楽しい話をしているときのように瞳を輝かせ、横になったまましっぽを楽しそうにふって、もう一度ゆっくり家族の顔を見回しました。

 

死ぬことは悲しいことじゃないんだよ、とぺぺは言っているようでした。

 

それからぺぺはゆっくり目を閉じて、眠るように息を引き取りました。

 

病気になって寿命が来て死ぬことは悲しいことじゃない、それは自然な現象で、あたりまえのこととして受け入れるべきなのだと、ぺぺが教えてくれたような気がします。